2018年3月12日月曜日

『日本の湿原』を読んだ


原口先生の『日本の湿原』を読んだ。湿原の研究者はあまり多くなくきちんとした専門家が一般向けに湿原を解説した本はものすごく貴重。旅行記みたいなのはいっぱいあるけど。私のミズゴケの栽培は原口先生の論文をベースに始めたものだったりする。御本人には見たことも話したこともないけど。
特に面白いと思ったのは第2章北海道太平洋側の落石湿原。一般的に苔の成長には朝霧が重要だが落石湿原では海霧が重要な働きをしている。これは面白い。ミズゴケは第5章。それを見るとpHは酸性、温度は25~35℃が最適な事が分かる(*1)。もちろん貧栄養が望ましい(たまにミズゴケに薄めた液肥をあげてしまう人がいるが止めましょう。百害あって一利なし)。
(*1)ただしこれは私の経験とは一致しない。私が育てているのはオオミズゴケだが気温30℃ぐらいから新芽が溶け既存のミズゴケも傷んでくる。どうもミズゴケにはろくな体温調整機能がなく(そりゃ苔だし)直射日光下で容易に表面温度が上昇するのが原因と考えている。




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